すまい手帖「結露の仕組み」

〔結露はなぜ起こるのか?〕
空気は水分を含んでいます。
空気中の水分が、気温によって限界に達した時を「露点」と呼び、結露が発生する。
夏場キンキンに冷えたグラスのまわりに水滴がつく現象、これと同じことが住宅でも起こります。

こちらの図をご覧下さい。
空気線図という複雑そうなグラフですが見方はシンプルです。

例えば、お住まいの窓ガラスを例に考えてみましょう。


上の図のように「室内温度20℃、湿度60%」のとき、窓(アルミ部分やガラス面)が12℃以下になると結露します。
グラフの斜めの曲線は相対湿度(湿度計でわかる%)を示しており、温度が高くなればなるほど、空気中に含まれる水分量が多くなっていることが分かります。

〔結露による問題〕
目で見える範囲では、冬場の暖房時に窓に水滴がつき、放っておくとカビができ健康に悪影響を及ぼします。

より深刻なのが壁内結露であり、目の届かない範囲なので、長期にわたって壁内劣化が進行します。
逃げ場を失った水分が断熱材を劣化させ、構造体を腐らせ、湿気を好むシロアリを招く原因となります。

平成12年4月以降からサイディングの建物においては外壁通気工法(湿気の逃げ道のある工法)が義務化されていますが、正確には図面・現場調査で確認する必要があります。

断熱材の種類にもよりますが、防湿フィルムを室内側に貼ることで、壁内結露を防止できます。
正確に把握する場合には「内部結露計算(建物内部で結露が発生するか物理的に計算する方法)」を用いて部材同士の組み合わせによる計算も可能です。

新築の場合は、根拠ある計算のもと、しっかりと施工を行えば問題はありませんが、リフォームの場合は少し注意が必要。

例えば、タイル貼りの浴室をユニットバスに交換するときには、長年壁内に入っていた断熱材が、垂れ下がったり・濡れている場合があります。
必要に応じた断熱材の交換や防湿処理をオススメします。

 有限会社 染谷商事│春日部市南桜井の注文住宅・リノベーション・リフォーム・不動産売買・仲介・管理

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