そめログ「建築探訪シリーズNo.11-脇田山荘-吉村順三」

今回は建築探訪11。

長野県軽井沢町に画家：脇田和氏のアトリエを兼ねた山荘があります。
設計者は氏と共に東京藝術大学で教鞭をとっていた吉村順三です。
日本の伝統とモダニズムの融合を図り、多くの名作を生みだしました。

建物名　脇田山荘

住所　　長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢字野沢原1243-14他

設計者　吉村順三

普段は非公開となっている建物。
もう2年以上前になりますが、運良く特別公開日の予約を取ることができました。
1階部分が鉄筋コンクリート造で、2階部分は木造で作られた混構造の建物です。
居住空間を2階へ持ち上げることで、見渡す景色はとても心地が良く、この場だからこその豊かさを感じました。
2階の玄関には外階段を通じてアプローチします。
中に入ると、庭に開く大きな開口が素晴らしく、2階ですが内と外が一体となってつながり開放感があります。
障子で開き具合が調整できるのと、障子紙を介することで室内には柔らかな明かりが広がります。
角度のついた平面に導かれるように、暖炉前の造り付けソファに座ってしまいました。
短い時間の中での見学でした、とても贅沢な時間を過ごすことが出来ました。