
「クレヨンしんちゃん大全」双葉社より
自分の出身地を話すとき、春日部と答えると高確率で「クレヨンしんちゃんの街でしょう?」と
返されるのではないでしょうか。
それほどまでに「クレヨンしんちゃん」は日本でメジャーとなり、人々の記憶に残る作品となっています。
臼井儀人氏によるクレヨンしんちゃんは、青年向け雑誌の「漫画アクション」に掲載された作品です。
元々のターゲットは青年~大人で、リアリティのある家族物ギャグ漫画を目指して連載が開始しました。
そんなクレヨンしんちゃんですが、実は臼井氏が編集部に持ち込んだ別の漫画の登場人物が本作品の源流となっていることはご存知でしょうか。
大型スーパーマーケットが舞台の「だらくやストア物語」という漫画が臼井氏により漫画アクション編集部に持ち込まれた際、担当編集者はキャラの一人である「二階堂信之介」に注目しました。
「このキャラをふくらませることで面白くできるのでは?」と担当編集は考え、一つの作品として独立させましょうと臼井氏に提案した結果、
1990年に今の「クレヨンしんちゃん」が生まれたのです。
そして、雑誌掲載から約1年後にテレビ朝日でクレヨンしんちゃんのTVシリーズの企画が持ち上がると、
翌年の1992年4月に放送開始となるなど、連載開始からアニメ化までがとてもスピーディでした。
アニメの初回視聴率は4%と、他の番組と比べかなり低い数値だったようですが、徐々に数字を伸ばしていき第7回で10%を突破、
その後も10%台をキープしつつ数字を上げながら後に19%超えを記録するなど、一気に人気番組へとのし上がっていきました。
この頃には同時に作品の内容について批判が出るようにもなり、「子どもに見せたくない番組」にランクインするなど、
一方では苦境にも立たされていたようですが、子どもたちの間で声真似が流行るなど、社会現象化するほどの人気になっていたと記憶しています。
また、盛り上がりは世界中にも伝播しており、アニメは50以上の国と地域で放映されているとのことです。
すっかり人気コンテンツとなったクレヨンしんちゃんは、2003年に舞台である春日部市のイメージキャラクターに決定、
その翌年の2004年には野原一家が住民登録されるなど、今では国民的なキャラとして定着しています。
ご存知のように映画も多数製作されていますが、中には子供に誘われて仕方なく見に行ったはずの大人がおもわず感動してしまうような作品もありますので、
ぜひ手にとって見てみてください。(ちなみに私は『オトナ帝国の逆襲』『戦国大合戦』は今でも心揺さぶられます。)
住所 埼玉県春日部市米島1198-3
(南桜井駅から徒歩3分、埼玉りそな銀行庄和支店の隣です)
Tel 048-746-2200


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