春日部市大衾にあるグレース家庭医療クリニックの院長先生より、
「様々な患者さんが安心して利用できる入口をつくりたい」とのお話を受け、
既存の使われ方を引き継ぐ外構リフォームを心掛けました。
クリニック正面にはベンチがあり、診療がはじまるまで、
患者様の負担を軽減する配慮がなされていました。
スロープ含むバリアフリー計画においては、様々な基準があります。
これらに配慮した上で、重視したポイントは４つ。
①駐輪スペースの確保
②ベンチスペースの確保
③円滑なすれちがい
④人だまり防止
限られたスペースであること、建物との取合い部が多く、
細かな寸法把握が必要となるため、プランやパースを作成し、お打合せをさせていただきました。
パースを活用することで、より具体的に完成イメージを掴むことが可能です。
完成したスロープタイルは凹凸のある形状なので、雨による転倒防止に有効です。
さらにベンチの配置も、スロープ・階段の動線に交錯しないようにすることで、
省スペースで無理のない動線分離ができました。
手すりは樹脂製なので、アルミ製に比べ熱の伝わりを抑えることができます。
（夏冬による熱さ冷たさを和らげます）
手に馴染みやすく、しっとりとした手触りなので、安心して使用できます。
今回の工事で少しでも、利便性を高めることができればと思います。
■重森院長先生より
パースを見た時から、完成が楽しみになりました。
それは、傾斜の緩やかなスロープだけでなく、
階段の設置による動線の配慮まで工夫されていたからです。
その後、滑りにくいタイルや心地よい手すり選択も含めて、
当初の期待を超えた素晴らしいスロープが完成し、患者様にも大好評です。
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