テレビのバラエティやニュースを見ていると、自分が住んでいる地域出身の有名人や、舞台となった作品の話題が持ち上がる事あります。
なんとなく聞いていた話題でも、地元に関連する事柄は意外と記憶に残っているものではないでしょうか。
例えば、春日部市にゆかりのある有名人や作品として思い浮かぶのは何でしょう?
有名人だと元”SMAP”、現在は”新しい地図”のメンバーである草彅剛さん、”クオリア”という概念を提唱した茂木健一郎さん等。
映像作品では全国的に有名な「クレヨンしんちゃん」、鷲宮で今でもイベントが行われている「らき☆すた」等でしょうか。
では、春日部からより地域を絞って「庄和地区」で考えると誰が、何が浮かびますか。
実は庄和地区で出生し、作品の舞台としても描いた日本文学界で大変著名な方がいます。
それが「三上於菟吉(みかみ おときち)」です。
いくつもの作品が映画化されている当時の人気作家であり、またその作風から日本のバルザック(フランス古典の名作といわれる”ゴリオ爺さん”の作者)と謳われるほどの人物です。
そんな氏が庄和地区を含めた下総野を舞台としたのが「百万両秘聞(平凡社・新文社・土屋書店)」という作品です。
作中の冒頭、ある美しい若侍が地中深くに埋められた小箱を掘り当てます。
彼はとある理由から「”百万両山の絵図”が入っているに違いない。」と考え、早速開けてみます。
すると中には一枚の紙片が入っており、こう書かれていました。
『かつしかの木崎の松に待つ田鶴の高音を聴かんきみぞ恋しき』
この出来事を発端に、作中で「幽霊野」と呼ばれる下総周辺で秘宝の謎を巡る様々な人々の群像劇が繰り広げられます。
ちなみに紙片に書かれている”木崎”とは庄和地区北部にある地名で現在も残っています。
一体ここで何が起こるのか。ぜひ作品を実際に読んで確かめてみてください。
「百万両秘聞」をはじめ、三上於菟吉の作品が気になった方は春日部の各図書館で読むことができ、
また無料で作品を閲覧できるインターネット上のサービス「かすかべ電子図書館」でも楽しむことができます。
(個人的には同氏の『随筆 わが漂泊』もおすすめです。)
ふと思い立った時に読めますので、読書だからと身構えず、気軽に目を通してみるのが良いかと思います。
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