番外編①建築とは。住まいとは。

「一級建築士矩子の設計思考 鬼ノ仁」

日本文芸社今回は、これまでご紹介してきた春日部の話題から少し離れ、「家」についての本をご紹介したいと思います。

では、そもそもこの家はなぜこの形で、なぜこの場所に建てられているのか。そんな疑問を感じた時は、まず漫画で楽しく学んでみるのはいかがでしょうか。

『一級建築士矩子の設計思考』(著:鬼ノ仁)は、実際に一級建築士であり漫画家でもある作者が、家や街の設計について、人々との交流を交えながら親しみやすく描いた作品です。主人公の古川矩子(かなこ)は、東京・亀戸に個人事務所を構える一級建築士。彼女は事務所を訪れる依頼者や街で出会った人々の建築にまつわる悩みに耳を傾け、ときに助言をし、ときに自ら行動して解決へと導いていきます。

たとえば、新築住宅の設計図を何気なく見せてもらった矩子は、ある重大な問題に気づきます。それは、耐力壁の配置の偏りによるバランスの悪さ。住宅が地震や台風などの揺れに耐えるためには、壁の配置にも慎重な設計が求められるのです。言われてみれば当たり前のようにも感じますが、実際にはこうした重要なポイントが見落とされてしまうことも多々あります。(ちなみに、ここのエピソードで問題となっている”4号特例”は現在では無くなり、構造のチェックは厳格化しています。)本書では、こうした事例を分かりやすく、そして具体的に描いてくれるのです。

このように、本書を読み進めることで、私たちが「家づくり」の中で建築士に何を託しているのかが徐々に理解できていきます。すると、建築の知識という「補助線」が頭の中に生まれ、「理想の生活」や「理想の家」が、現実の中でより具体的なかたちとして見えてくるようになるでしょう。

現代の住宅とは、単に風雨をしのぐ空間ではなく、住む人々の想いや願望が反映された「暮らしの延長線」にあるもの。まずは、「こんな家なら、こんな暮らしができるかも」と、理想を描いてみてください。文章でも、簡単なスケッチでも、頭の中で想像するだけでも構いません。豊かな生活への第一歩は、「理想とは何か」を考えること。そこから、今の暮らしに活かせる新たなヒントが見えてくるかもしれません。

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