耐震リフォームとは、耐震性能を向上させるリフォームのこと。
構造・工法により調査方法や計画、補強工事の方法が異なります。
〔ステップ1〕耐震調査・診断(住まいの健康診断)
木造住宅では、一般診断法と精密診断法の2つの方法があります。
①一般診断:目視できる範囲を簡易的な診断。(10~20万程度かかる場合が多いです)
②精密診断:補強の必要性を最終的に判断するための診断。(一般診断に比べ費用がかかります)
各市区町村により、無料建物診断や助成を行っていますが、①一般診断をつかう場合が多いです。
調査内容は、大きく分けて4つ。
・地盤の状態(地域特性はどのようなものかを調査)
・外部調査(屋根・外壁・基礎など状態)
・内部調査(天井・壁・床など状態)
・床下調査(台所の床下収納や畳から入り、シロアリ被害・基礎・建築金物・筋交いなどをチェック)
・天井裏小屋裏調査(押入などから入り、雨漏れ・建築金物・筋交いなどをチェック)
これらを調査することで、現状の住まいの健康状態が分かり、改善すべき項目が見えてきます。
〔ステップ2〕耐震計画(プランニング)
診断結果をもとに補強計画を行います。
特に建物の強度バランスをとること、建物の重さを軽くすることがポイントとなり、
必要な耐力以上になる設計が求められます。
「評点」という考え方があり、これが「建物の強さ」を表わしています。
(評点の考え方)
1.5以上:倒壊しない
1.0以上~1.5未満:一応倒壊しない
0.7以上~1.0未満:倒壊する可能性がある
0.7未満:倒壊する可能性が高い
この評点を合理的に高めるためには、優先順位が大切です。
1.劣化(腐れや蟻害)を直す
2.壁を強くする
3.壁の配置バランスを整える
4.柱と基礎を金物で固定する
5.基礎に鉄筋を入れて強くする
6.基礎のひび割れを直す
7.屋根を軽くする
8.2階の床面や屋根面を強くする
あと何年住むのか・予算・これからのライフスタイルによって方法はさまざまです。
「リフォーム=新築より安い」というイメージがありますが、
旧耐震基準のスケルトンリノベーションでは、新築と同程度の費用がかかる場合があります。
かえって新築の方が費用を抑えることができる場合もあります。
〔ステップ3〕耐震補強工事
主な補強方法は筋交いや耐力壁の増設、基礎や土台、柱、梁など接合部の補強などです。
耐震診断では確認できなかった劣化や腐朽などが発見されれば、傷んでいる部材を交換します。
想定外の劣化がみられる場合があるので、予算には余裕をもって計画しましょう。
ちなみに春日部市には、「既存建築物耐震改修等補助制度」というものがあります。
耐震診断・耐震補強工事費の一部に補助金が出るというものですが要件があり、
(要件:木造住宅の場合)
・昭和56年5月31日以前に建築確認を受けて工事に着手し建築した建築物(旧耐震と呼びます)
・上部構造評点が1.0未満のもので改修後に1.0以上になるもの
と定められています。詳しくはこちらをご参照下さい。
「既存建築物耐震改修等補助制度」
https://www.city.kasukabe.lg.jp/kurashi/sumai/taishinshindan_hojo/10220.html
〈参考〉
・建築防災協会
・春日部市ホームページ
春日部市で家づくり・リフォーム・物件さがしのご相談は、有限会社 染谷商事まで
住所 埼玉県春日部市米島1198-3
(南桜井駅から徒歩3分、埼玉りそな銀行庄和支店の隣です)
Tel 048-746-2200
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