住まいの耐震性能はどのくらい?
住まいの建築年度が分かれば、耐震性能を知ることができます。
それぞれ建物を建てるのに必要な「確認申請」の日を基準として、2000年6月以降の建物は「現行基準」となり、おおむね安心できる建物になります。しかし、1981年5月以前の建物は「新耐震基準」になりますが、2000年現行基準を満たしていないため、「要注意」となります。
2000年以前の建物については、一度耐震診断を受けられることをおすすめします。
耐震診断を無償または低額で受けられる制度が多くの自治体で設けられています。

地震はどうして起こるのか?
地球の表面は、海や陸など十数枚に分かれた、厚さ数10〜200kmのプレート(岩盤)で覆われています。海の下では新しいプレートが生まれ、年間数cmの速さで広がって陸のプレートに押し寄せます。海のプレートは陸のプレートより重いため、その下に入り込みます。この圧力によってプレートにひずみがたまり、それが限界に達すると、亀裂が入ったり大きく動いたりします。 これが地震なのです。地震が起こるとひずみはいったん解放されますが、プレートの動きは一定なので、定期的にひずみがたまって地震は繰り返されます。
日本列島は、海と陸の4枚のプレート境界に位置しています。東北日本には、年間約10cmの速さで移動する太平洋プレートの力がかかり、西南日本は太平洋プレートと年間約4cmの速さで移動するフィリピン海プレートの力が同時にかかっています。常に日本はほぼ東西から北西—南東方向に圧縮されているため、世界でも有数の地震が多い国なのです。
海と陸のプレート境界は「海溝」と呼ばれる水深6000m以上の深い溝になっており、ここで起こる地震が「海溝型地震 」(タイプ1)。
陸のプレート内の弱い場所がずれて起こる地震が「活断層による地震 」(タイプ2)となります。

「海溝型地震」と「活断層による地震」について
海溝型地震のメカニズム

活断層による地震のメカニズム

埼玉県の地震活動の特徴について
埼玉県に被害を及ぼす地震は、主に相模湾から房総半島南東沖にかけてのプレート境界付近で発生する地震と、陸域の様々な深さの場所で発生する地震です。群馬県西部から県北東部にかけて深谷断層帯・綾瀬川断層(関東平野北西縁断層帯・元荒川断層帯)と、県南部から東京都南部まで延びている立川断層帯があります。また、県内に被害を及ぼす可能性のある海溝型地震には、相模トラフ沿いで発生する地震などがあります。県全域が、「首都直下地震緊急対策区域」に指定されています。

耐震リフォームの流れ
まずはお電話(048-746-2200)かお問い合わせフォームにてご連絡下さい。
弊社事務所もしくはお客様宅にて、お打合せさせていただきます。
※図面や確認申請書などがある場合は、ご準備をお願いいたします。
※耐震診断のための現地調査は有料となります。
建物全体(屋外、室内、床下、小屋裏など)を目視できる範囲で調査します。
※床下や天井へ出入りするのに、点検口や押入に出入りします。
現地調査の結果を耐震診断ソフトに入力し、耐震診断調査報告書を作成します。
建物の現状の評点(建物の地震に対する強さ)を数値化します。
耐震診断の結果を基に、耐震補強案をプランニングします。
耐震改修の概算工事費を提示いたします。
耐震補強案・概算工事費にご納得いただけましたら工事契約を行います。
工事をスタートします。
工事内容によって、工事期間中は仮住まいをご利用いただく場合がございます。
工事現場が設計図書の通り行われているかチェックします。
改修工事は想定していない劣化部発見や、目視できていない箇所などの図面不整合が起こる場合があります。
都度計画修正を行いながら工事を進めていきます。
全ての工事が完了し、お引き渡しになります。
耐震改修工事の概算費について

耐震化を検討される際の参考として、令和元年度に大阪府の補助金を受けて改修した昭和56年以前の民間木造住宅の耐震改修工事(リフォーム工事等は含まない)を基に費用をとりまとめております。
住宅の建築年代(古さ)や状態、規模、補強工法などによって、費用は大きく異なりますのでご了承ください。
自治体の補助金について
春日部市では耐震診断・耐震改修工事に対する補助金制度がご活用いただけます。
※各種要件があるのでご注意下さい。
春日部市ホームページ https://www.city.kasukabe.lg.jp/soshikikarasagasu/kenchikuka/gyomuannai/4/1/taisinhojyosedo.html